こんにちは、きなこぬこです。
今回は小野不由美先生の「ゴーストハント3 乙女ノ祈リ」を読んだ感想についてまとめていきます。
今作は悪霊シリーズの3作目!
相変わらずこの文庫シリーズの表紙、すごく綺麗ですよねー!
すでに完結している作品なので考察は行いませんが、今後の展開の予測やどこが伏線なのかは考えていきたいと思っています!
あらすじ
心霊調査事務所、渋谷サイキックリサーチで働く高校生の麻衣は、持ち込まれる依頼が全て伝統のある私立湯浅高校という女子高に関連していることに気づく。そこへその学校の校長が校内で頻発している怪奇現象の調査の依頼に現れ、本格的に調査を開始する。蓋を開けてみると、数多くの怪奇現象が高校関係者の間で起こっていたが、一向に関連性が見つけられない。人海戦術で挑むためにナルの招集に集まるいつもの霊能力者の面々は、手分けして事態にあたるが、行き詰ってしまう。調査の中で少し前にスプーン曲げをすることで校内で話題になった笠井という少女の姿が浮かびあがるが、彼女は学校側の吊るし上げるような対応により人間不信に陥っていた。
以下はネタバレを含みます。
感想
今作めっちゃナルが優しくなかったですか……?
麻衣を庇おうとする姿とか、元気づけようとする姿に不覚にもキュンキュンしてしまったのですが……!
端的に言って、最高でした!笑
今までツンツン一辺倒だったナルのデレ度が急上昇してきていますね!笑
早く次が読みたいです笑
それはさておき……今回の舞台は再び学校でしたが、まとまりのない現象が関係者の間で頻発して収集が付かなくなっていく様子は不安を煽られますね。
今回のオチも、先生を単に悪として断じることのできない内容で、やったことは悪いことではありますが同情を禁じえません……
さて、伏線について少し考えてみます。
今回はナルの言動の中で数点気になるところがありました。
前回のブログでまとめた伏線っぽくて気になる点は以下のとおりです。
①たまに登場するデレデレナルちゃん
②地図を眺めて瞑想しているナル
③原真砂子に対するナルの態度
④リンさんは何者なのか
この4点をもとに考えてみます!
今回私が気になったナルの発言としては、麻衣がナルの性格をなじったことに対して「このうえ性格までよかったら長生きしない」と言った言葉です。
もうひとつ、真砂子が霊を見つけられず、捜査が難航した時に呟いた「……がいたら」という言葉です。
この2つの発言から、今はいない誰か、おそらく死んでしまっている誰かの存在が物語に絡んでいると推測できます。
この誰かとは一体誰なのか?
ここで、①たまに登場するデレデレナルちゃん、③原麻沙子に対するナルの態度の2点を絡めて考えてみると、ひとつの予測が可能です。
ナルの「長生きしない」発言から、この誰かはナルと非常によく似た顔、もしくはナルと同等レベルの美形だった可能性が高いと考えられます。
そして、今回麻衣は潜在的に超能力を持っていることが明かされます。
したがって、麻衣の意識が不鮮明な時に見る優しいナルの存在を、ただの夢や妄想と断定することが難しくなりました。
この麻衣の前に時折現れるナルと同じ顔の優しい誰かこそ、ナル本人ではなく、今はいない誰かの正体なのではないでしょうか。
このことから、真砂子に似た能力を持ったナルの兄弟(顔が似ているので双子の可能性も)がいて、何等かの原因で過去に亡くなっているのではないか、と今回の情報から推測できます。
そうすると、霊を視ることができる真砂子に、ナルが死んだ兄弟のことで弱みを握られているという予想も立てられます。
ただ、何故彼の存在を隠す必要があるのかはわかりませんねぇ……
そのあたりは、④リンさんの正体と絡んでくるんですかねぇ……?
今回リンさんは陰陽師なのが判明しましたね!
全く根拠のない推測ですが、麻衣とナルは幼い頃会ってたりして、彼の死に麻衣が何等かの形でかかわっていたりとか?想像でしかないのですが笑
もう一点、スプーン曲げをしたことを隠していたナルと、ナルがスプーン曲げをしたことを知ったリンさんが怒ったことも印象的でした。
麻衣の言うように相手をだましたことを怒っているだけではない気がするんですよね。
麻衣と笠さんの前で披露した時は、最期に事務所でやってぼーさんに見破られたような方法でやっていなかったと思いますし……
能力を使うことに制限があるとか?
なんにせよ、今後話が進むにつれて謎が明らかになっていくのが楽しみです!
まとめ
いかがでしたか?今回は小野不由美先生の「ゴーストハント3 乙女ノ祈リ」についてまとめさせていただきました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
悪霊シリーズの他の作品はこちら!
1作目 「ゴーストハント1 旧校舎怪談」
2作目 「ゴーストハント2 人形の檻」
4作目 「ゴーストハント4 死霊遊戯」
5作目 「ゴーストハント5 鮮血の迷宮」
6作目 「ゴーストハント6 海からくるもの」
7作目 「ゴーストハント7 扉を開けて」
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