【「インフェルノ」ダン・ブラウン先生(ネタバレ注意)】種の存続のためにパンデミックを――ダンテ『神曲』の世界観にどっぷり!あらすじ・感想をまとめてみた!ラングドンシリーズ4作目!

サスペンス

こんにちは、きなこぬこです。今回はダン・ブラウン先生の「インフェルノ」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

今作はラングドンシリーズ4作目ですね!今作は2016年ロバート・ラングドン役:トム・ハンクスさんシエナ・ブルックス役:フェリシティ・ジョーンズさん映画化されています!

引用元:YouTube

あらすじ

アメリカの大学構内を歩いていたはずの象徴学者:ロバート・ラングドンは、目が覚めると銃撃により負傷し後頭部を縫われた状態でフィレンツェの病院にいた。そしてお気に入りのジャケットの裏地には隠しポケットがあり、そこにはハザードマークのついた容器に入れられたボッティチェリ作『地獄の見取り図』を映し出すプロジェクターが入っていた。その図はダンテの傑作『神曲』の≪地獄編≫を描いたものだった。記憶を失った期間の自分は何をしていたのか、自分が何故命を狙われて逃げ回るはめになっているのか、『地獄の見取り図』に隠されていた暗号は何を示しているのかを知るため、フィレンツェ、ヴェネツィア、そしてイスタンブールを駆け回る。そしてその裏では、天才遺伝子工学者の恐ろしい計画が進行していた。

以下はネタバレを含みます。

感想

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂にある
ドメニコ・ディ・ミケリーノ作の《ダンテ、『神曲』の詩人》(引用元:Wikipedia

今作はスタートから急展開で驚かされますよね!いつもはラングドンの元に何等かの依頼が来たり、偶然事件に居合わせてしまったりですが……今作ではラングドンが既に何等かの危機的状況に巻き込まれている状態(しかも記憶喪失で原因不明)から始まるので、読者もラングドンと共に状況を必死に把握することになります笑

前半ではシエナ以外信じられず、ラングドンが幻視するWHOのシンスキーは味方っぽいかも?という感じですよね。誰が味方で誰が敵か分からない状況下で、とりあえず全員から逃げ回ることになります笑しかし、後半になると勢力図が一気に整理され、それぞれの組織の目的が明らかになっていきます。かなり驚きの展開でしたが、実は誰もラングドンの命を狙っているわけではなかったというのが一番驚きました笑

人工的に感染症を蔓延させることによって地球人口過剰の問題を解決するというのはたまに見かけるお話しではありますが、そこにダンテの『神曲』とゆかりの地や美術品を絡ませていくのがラングドンシリーズらしくて面白いポイントですよね!『神曲』の特に≪地獄編≫に人気があり、一場面を描いた絵画を見たりすることでおおまかな内容は知っていましたが、この作品を楽しんだことを機に、ラングドンが「どんな過酷な試練にも耐える人間の精神の力を描いたものだ」と評するこのロングセラーをきちんと読んでみたいと思いました!

今作ではフィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブールが舞台になっていましたね!何度も何度も追い詰められるラングドンでしたが、その度に持ち前の記憶力と専門知識で道を切り開いていきます。隠れ通路まで覚えているのは本当にすごいですね!そんな彼でも美味しいワインを楽しんで臨んだツアーの内容はうろ覚えで、通路があると思っていたら天井裏の梁の上を歩くことになった場面はクスッとしてしまいました!

私は今回、「ダン・ブラウン徹底攻略」(角川文庫)を参考資料にして読みました!専門用語や実在する組織の説明が物語に沿って確認できるので非常に使い勝手が良かったです!

ただ、基本的には白黒で文字での情報がほとんどなので、ビジュアルを見たい時はネット上で画像を確認しました!美術品や行ったことのない観光地が登場するため、画像を見るとかなり想像しやすくなりました!個人的にはフィレンツェのボーボリ庭園を隠れながら逃げ回るシーンで登場した太った小人が亀に乗った像のビジュアルをネットで調べてみるとかなり面白かったです笑

ちょっとお高いですが、こちらのヴィジュアル愛蔵版を買っても良かったかなとも思いました!

まとめ

フィレンツェの街並み

いかがでしたか?今回はダン・ブラウン先生の「インフェルノ」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ラングドンシリーズの他の作品はこちら!

2作目 「ダ・ヴィンチ・コード」

3作目 「ロスト・シンボル」

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