【「invert Ⅱ 覗き窓の死角」相沢沙呼先生(ネタバレ注意)】翡翠と警察庁官僚との関係、弟の存在とは?あらすじ・感想・考察をまとめてみた! 城塚翡翠シリーズ3作目!

こんにちは、きなこぬこです。今回は相沢沙呼先生の「invert Ⅱ 覗き窓の死角」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

今作は城塚翡翠シリーズ3作目ですね!

1作目の「medium 霊媒探偵城塚翡翠」は現在、城塚翡翠役:清原果耶さん「霊媒探偵・城塚翡翠」としてドラマ放送中ですね!

引用元:YouTube

さらには、1作目の「medium 霊媒探偵城塚翡翠」清原紘先生によりコミカライズされています!

あらすじ

生者の言伝

友人の別荘で友人の母親を意図せず殺害してしまった夏木蒼汰。パニックになる彼の元に、大雨の中で車が動かなくなった城塚翡翠と千和崎真が別荘にやって来る。自分が殺人を犯したことを隠しながら別荘の持ち主として二人を出迎えた蒼汰だったが、翡翠の質問や要求に対してボロを出してしまわないか焦りながら誤魔化していく。

覗き窓の死角

真と喧嘩して訪れたカフェで、翡翠は自身と同じくミステリ愛好家であるカメラマンの江刺詢子と出会い意気投合する。翡翠をモデルに写真を撮りたいという詢子と共に公園で撮影をしている時間に、詢子の亡くなった妹をイジメていたモデルの女性が殺害される。最有力の容疑者として名前が挙がる詢子だが、殺害時刻にアリバイがあることは翡翠が知っている。せっかく友人になれそうだった詢子のアリバイを崩し罪を暴くことに苦しみ、翡翠は葛藤する。

以下はネタバレを含みます。

感想

今作も他のシリーズ作品と同様に驚きの仕掛けが満載のお話しでしたが、今作では前作までよりもさらに翡翠の内面に迫った内容になっていましたね!彼女が心を許す真ちゃん以外の人物と探偵としてではなく素の姿で接する姿は初めて描かれていたので新鮮でした!

「生者の言伝」では、お年頃の少年である犯人が、偶然城塚翡翠と真に遭遇してしまい、少しずつ追い詰められていくという展開でした。殺人を犯した直後に偶然探偵が訪ねてくるなんてシチュエーション、どう考えても犯人にとって不幸以外の何者でもないだろ……と思いながらと思いながら読み進めていたのですが、犯人だったはずの少年は翡翠たちが来たことによって救われるというのはかなり意外な展開でした!それにしても、最低限の荷物の中にヘアアイロンを選ぶあたり、翡翠らしくて面白いですよね笑 全体の話の流れも二転三転してとても面白かったのですが、それに加えて翡翠と真のコントのようなやりとりが面白いお話しでした笑

「覗き窓の死角」では、普段は冷静かつ着実に犯人を追い詰める翡翠が苦悩する姿が描かれています。友達の少ない翡翠にとって大好きなミステリの話題で意気投合した詢子は大切な存在であったことが分かります。そんな彼女を疑い、自身の頭脳で彼女の犯行を立証してしまうことを恐れていました。そんな風に自身の探偵としての行動に悩む翡翠の姿は新鮮に感じました。最終的には自身の矜持を貫くことを決心し、詢子の罪を暴こうと奮闘します。ところが、翡翠と同じくミステリ愛好家である詢子もかなり頭の切れる女性で、翡翠は苦戦を強いられていました。今までは翡翠が圧倒的な観察眼と頭脳で犯人を圧倒していくことが多かったので、翡翠と同レベルに頭の回転が早い詢子との駆け引きはかなり面白かったです。最終的には運が翡翠に味方した形で無事に詢子のアリバイを崩すことが出来ましたが、真珠のネックレスがなければかなり厳しかったかもしれませんね……

正当な理由があれば人を殺しても良いと考える詢子どんな理由があっても人を殺してはいけないと考える翡翠が対決し、最後にはお互いの主張をぶつけ合っていました。確かに翡翠が言うように、人を殺すことを是とするほどの「正当な理由」なんて存在せず、結局は殺す側の言い分でしかありませんね……

少しずつ翡翠の内面やバックグラウンドが明かされてきてはいるものの、未だに謎が多い城塚翡翠。続編では翡翠が真を救った事件や翡翠の弟の死について描かれていくことを期待したいですね!

考察

今作では城塚翡翠のバックグラウンドが少し開示されましたが、その中でも特に気になる情報が2点ありました。

ひとつめは警察庁官僚の諏訪間駕善と翡翠の関係です。真を通じて翡翠は諏訪間に「わたしには、あなたたちの意向に沿う能力はありません」と伝えています。”あなたたち”という言葉から諏訪間が集団の代表として真に会っていると思われますが、この集団とは、諏訪間が法務省にも協力者が多いと発言していることから、何等かの権力を持っている人間の集まり可能性が考えられます。

ふたつめは翡翠の弟の存在についてです。今までで本人の口から語られたのは一度きりであり、心を許しているように見える真にすらもその存在すら明かしていませんでした。また、諏訪部の発言から翡翠の弟は既に死亡していることが分かります。このことから、弟に関しては翡翠にとって軽々しく口に出せないほど重要なことであると予想できます。

翡翠が過剰なほどに正義感が強いのは、弟が何か理不尽な事件に巻き込まれて亡くなったのではないかと予想しました。詢子とのミモザと写真を撮っている時の会話では、過去に友達になれそうだった人物を自分の注意不足で失ってしまったと話しています。彼女はこの件に関しても強く後悔している様子であり、現在の強い意思を持って犯罪の捜査に臨む城塚翡翠を形作る一因になった出来事のようです。もしかしたら弟のこととは別件かもしれませんが、同一の事件であることも現段階の情報では否定できません。

諏訪間は自身のことを、弟を亡くした翡翠を日本に招いた人間であると述べています。そう考えると、諏訪間は翡翠の探偵としての才能を見抜いた人物であり、翡翠を事件に巻き込むことで何等かの目的のために利用しようとしている可能性が高いのではないでしょうか?

続編では諏訪間の属する集団が一体何者なのか、そして彼らは翡翠を利用して何がしたいのか明かされていくのかもしれませんね!

まとめ

いかがでしたか?今回は相沢沙呼先生の「invert Ⅱ 覗き窓の死角」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

城塚翡翠シリーズの他の作品はこちら!

1作目 「medium 霊媒探偵城塚翡翠」

2作目 「invert 城塚翡翠倒叙集」

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