【「マスカレード・ゲーム」東野圭吾先生(ネタバレ注意)】刑事とホテルマンの間で葛藤する新田!あらすじ・感想をまとめてみた!マスカレードシリーズ4作目!

ミステリー(国内)

こんにちは、きなこぬこです。

今回は東野圭吾先生の「マスカレード・ゲーム」を読んだ感想についてまとめていきます。

今作はマスカレードシリーズ4作目ですね!

シリーズ1作目の「マスカレード・ホテル」新田浩介役:木村拓哉さん山岸尚美役:長澤まさみさん2019年映画化されています!


引用元:映画『マスカレード・ホテル』予告映像

シリーズ3作目の「マスカレード・ナイト」2021年映画化されています!


引用元:映画『マスカレード・ナイト』予告

今作も映画化する可能性は決して低くないのではないでしょうか?!

あらすじ

捜査一課の係長になった新田は、連続殺人事件の真相を追っていた。そんな中、見張っていた容疑者たちがクリスマスの夜に高級ホテル・コルテシア東京に集まる。彼らが交換殺人を行っていると考えた警察は、三度目となるホテルでの潜入調査を開始する。彼らがコルテシア東京に集まった理由は何なのか、警察の知らない仲間が他にもいるのか、そしてホテルで起こるかもしれない惨劇を新田たちは無事に食い止めることができるのか。

以下はネタバレを含みます。

感想

個人的にはシリーズ内で一番好きな作品になりました!今作では警察でのキャリアを積んで出世した新田と、海外のグループホテルでの経験を得た山岸が再開し、前回、前々回に引き続きタッグを組みます。そんな二人は過去の事件を乗り越えてきたため、安定した信頼関係を築くことができている様子が伝わってきましたね!

新田と山岸はそれぞれの仕事に誇りを持ち、かつ相手の仕事へ対する誇りも尊重している姿勢を持っており、これまでの集大成のように見えて素敵でした!

そんな警察とホテルのこれまでの信頼を象徴するような二人の関係を、初登場の梓刑事がかき乱します。手段はさておき、彼女の捜査にかける真っすぐな想いはまるで1作目の新田のようでしたね。今作では警察として犯人を捕まえるためには手段を選ばないという梓のような警察としての自分と、これまで山岸の教えによって作り上げられたホテルマンとしての自分との折り合いをつけながら、周囲の人たちの言動を受け止める姿には、新田の成長を非常に感じました!

今作のテーマはアンビバレントな感情との向き合い方だったと思っています。刑事とホテルマンの二つの職業を尊重する新田が葛藤する姿は今作の大きな見どころでしたよね。犯人の女性も、殺人を犯した自分とその行為を認識していない自分が同時に存在しており、苦しんでいました。彼女が償いとして選んだ手段は決して許されることではありませんし、各事件の被害者遺族の苦しみはその人たちだけが持ち得る苦しみであり、その人たち自身が向き合い、乗り越えていく必要がある感情でした。それを自分の償いのために肩代わりしようとした行為は、被害者遺族たちにとっても救いにはならなかったというのは悲しいすれ違いでしたね……

ラストで本当のホテルマンに転身した新田の活躍は、今後描かれたりするのでしょうか?楽しみですね!

まとめ

いかがでしたか?今回は東野圭吾先生の「マスカレード・ゲーム」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

マスカレードシリーズの他の作品はこちら!

3作目 「マスカレード・ナイト」

コメント

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