美少年シリーズ6作目!美少年たちに迫る悪意!大人になることと悪意について考察してみた!「D坂の美少年」西尾維新先生 ※ネタバレ注意

こんにちは、きなこぬこです。

今回は西尾維新先生の「D坂の美少年」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

今作は美少年シリーズ6作目です! 2021年春に今作までアニメ化されています。今回の表紙は、眉美と生足くんと先輩くん(ロリコン)ですね。

2021年春にアニメ化されており、AmazonのPrime videoならアニメが無料で全話視聴できます!(2021.7.14時点)

あらすじ

卒業目前まで指輪学園生徒会長を務めていた美少年探偵団副団長の先輩くんこと咲口長広の後を継ぐ人物を決めるため、生徒会選挙が行われることになった。しかし、咲口が推薦した女生徒が学校からの帰り道に通ったD坂で轢き逃げに遭い、選挙を辞退せざるを得ない状況になってしまう。年々生徒に対する締め付けを強めている学園側に対抗するためにどうしたら良いのか頭を抱える先輩くん。そこで、眉美が次期生徒会長として立候補することになってしまい……選挙活動と並行で、轢き逃げの真相を捜査していく。

以下はネタバレを含みます。

感想

轢かれても良い後輩として大抜擢された 自称クズこと眉美ですが、毎回仲間と共に事件に巻き込まれながらも少しずつ成長し、今作ではついに最終的に生徒会長になってしまいました笑

生徒会長としての眉美が今後どんな活躍をしていくのか楽しみです!先輩くんはもうすぐ卒業ですが、今後の美少年探偵団としての活動はどうなるのでしょうか?

前作で話題に上ったリーダーの兄、双頭院踊もついに登場しましたが、美少年探偵団のメンバーたちのようにキラキラした様子は微塵もない、どこにでもいる普通の人でしたね……リーダーの兄なのでどんな強烈な人物が登場するのかと楽しみにしていたのですが、眉美と一緒に少しがっかりしてしまいました。彼が何故「こどもの遊び」を引退してしまったのかのエピソードは今後語られることはあるのでしょうか?

眉美が「こどもの遊び」だからこそ負けられないと言い放った場面では、圧倒的な悪意を前にして少年らしからぬ諦めを選ぼうとしてしまった他のメンバーをたった一言で美少年へと引き戻す意志の強さと決意が込められていて少し感動しました。

いつかは仲間と過ごすこの瞬間が恥ずかしい思い出になってしまうかもしれないけれど、とてもキラキラして誇らしいものだったと思い返すことができるように、精一杯今を生きようという彼女の思いを聞いて、学生時代の楽しかった、そして今思い返すと少し恥ずかしさもある思い出が蘇りました。確かにどんなに楽しい思い出でも、時間が経つと懐かしさや当時感じた楽しさだけではなく何となく恥ずかしい気持ちもついてきますよね……ですが、それを若気の至りとして恥じて封じ込めてしまうのではなく、ちょっと恥ずかしいけど本当に楽しかった思い出として、大人になっても大事にしていけたらなぁと思いました。

さて、生徒会長となった眉美のもとに宿敵である隣の中学の生徒会長から連絡がありましたが、次回は彼がどのように絡んでくるのでしょう?展開が楽しみですね!

考察

悪意は癒しがたく、善意は子供のうちに死んでしまう。

エーリッヒ・ケストナー

今回美少年探偵団が対峙したのは、悪意の塊のような存在でした。黒幕が別にいて、彼らは今後もその悪意と立ち向かっていかなければいけないようですが、今作で分かるようにリーダーは悪意に対して異常に鈍感です。

上記の言葉は、大人になる前に善意は失くなってしまうということなのでしょうか。この言葉が出た経緯は調べてみたもののよく分かりませんでした。しかし、個人的にここで語られる善意とは「純粋無垢であること」を指しているような気がします。では、何故善意はこどもの間に死んでしまうのでしょうか?それは、悪意によって善意が殺された時、人は大人になるからではないかと考えました。

少し言い過ぎかとは思いますが、このように定義しておくと今作の流れが分かりやすくなるのではないかと思います。悪意によって純粋さ奪われることで美少年探偵団は活動停止の一歩手前まで追い込まれてしまうのです。

人の好い所を見つけるのが上手なリーダーは善意の塊のような存在ともいえます。彼こそが美少年探偵団の少年らしさの象徴なのです。そんな彼の純粋さが、無垢さが、悪意によって殺されそうになったのが今作だったのでしょう。一瞬少年らしさを捨てて大人になりかけた彼らでしたが、眉美の言葉で少年へと引き戻され、彼ららしさを取り戻します。眉美のいう通り、悪意によって心を折られ、諦めを知ることで大人になるのは彼ららしくないと思うのです。今作の内容から、おそらく今後の展開ではより強い悪意に立ち向かっていかなければならないことになるのではないかと予想できるのですが、先ほど紹介したケストナーの言葉とは違い、悪意に負けて大人になるのではなく、悪意に少年らしく勝つことで彼らは大人になるのではないかと期待しています。

正直筆者も自身を持って大人だと言い張れる人間ではないので、大人になるって何かと聞かれると難しいのですが……恥ずかしさと共に昔を懐かしむことができるようになった時、大人になったと言えるようになるのは一つの成長した指標になるのかもしれませんね!

まとめ

いかがでしたか?今回は西尾維新先生の「D坂の美少年」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

美少年シリーズの他の作品はこちら!

1作目 「美少年探偵団 きみだけに輝く暗黒星」

2作目 「ぺてん師と空気男と美少年」

3作目 「屋根裏と美少年」

4作目 「押絵と旅する美少年」

5作目 「パノラマ島美談」

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