【「美少年椅子」西尾維新先生(ネタバレ注意)】あらすじ・感想・考察をまとめてみた! 美少年シリーズ7作目!

ミステリー(国内)

こんにちは、きなこぬこです。

今回は西尾維新先生の「美少年椅子」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

今作は美少年シリーズ7作目ですね!

2021年春にアニメ化されており、AmazonのPrime videoならアニメが無料で全話視聴できます!(2021.7.14時点)


引用元:YouTube

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あらすじ

美少年椅子

美少年探偵団の協力により無事生徒会長となった眉美。対立候補だった沃野禁止郎の正体は依然として掴むことができず、選挙後も調査を続けていた。そんな中、副会長である長縄和菜が新体制となった生徒会の仕事として提案してきたのは美少年探偵団の壊滅だった。眉美は長縄から探偵団を守るため、ライバル校の生徒会長である札槻嘘との交渉に臨む。

放課後の道化師

放課後に美少年探偵団の事務所である美術室を訪れた眉美は、7つのティーカップを前に頭をひねる団長の双頭院学と出くわす。カップの中にはそれぞれ量の違う紅茶が注がれている。ティーカップが置かれている理由や目的を巡って、2人は推理を始める。

以下はネタバレを含みます。

感想

「学校の勉強なんて社会に出てからいったい何の役に立つって言うんだい?」

今作は1作を通して読者に冒頭での上記の問いを考えさせる物語になっていましたね!誰もが考えたことのある身近なテーマなのではないでしょうか?

美少年探偵団の面々が所属している指輪学園では芸術系の教科が削られていることは以前からシリーズ内で触れられてきました。今作では指輪学園とは逆に勉強をしなくても良いようにすることで学生たちを退廃させようと目論む組織、胎教委員会が登場します。学生を退廃させることで何が得られるのかは良く分かりませんが、今後明かされていくのでしょうか?

勉強せずに好きなことだけすれば良いというのは、魅力的な言葉に見えてなかなか難しいですよね……美術や情報、体育等の教科よりも国数英の方が良いという人もいますし、化学や生物についての知識を得ることが好きで苦痛ではない人もいます。何を勉強とするかは人それぞれともいえますが、ここで言う勉強とはやりたくないのにやらなければいけないことを指すのでしょうか。結局のところ、勉強とは何なのでしょうね?私も考えていたら分からなくなってきました笑

眉美は今作の最後で「あなたの役に立つもの」と言っている通り、自分の得たものが社会にどう役立つかよりも、もっとミクロな視点で見た方が良いのかもしれませんね。学がないと分からないこともあります。物事が見えないこともあります。たとえ何かの学問を研究するとしても、それは社会のためではなく、一番は自分のためですよね。以上から私は勉強が何の役に立つのかという問いに対しては、誰かのためとか社会のためとかではなく、自分の生きている世界をより豊かにしてくれる、自己実現のために役立つものではないかという答えを考えました。

冒頭の問いに対する答えは人それぞれかとは思いますが、自分なりに考えた結果として答えを持っていることこそが大切なのではないかと思ったりします。

短編の方では団長と眉美が二人で話している様子が描かれていましたが、意外にも二人が会話をしている場面はあまりなかったことに気付かされます笑 不良くんが一番多いのかな?

まとめ

いかがでしたか?今回は西尾維新先生の「美少年椅子」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

美少年シリーズの他の作品はこちら!

1作目 「美少年探偵団 きみだけに輝く暗黒星」

2作目 「ぺてん師と空気男と美少年」

3作目 「屋根裏と美少年」

4作目 「押絵と旅する美少年」

5作目 「パノラマ島美談」

6作目 「D坂の美少年」

8作目 「緑衣の美少年」

9作目 「美少年M」

10作目 「美少年蜥蜴【光編】」

11作目 「美少年蜥蜴【影編】」

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