こんにちは、きなこぬこです。

今回は道尾秀介先生の「カエルの小指」を読んだ感想についてまとめていきます。

今作は「カラスの親指」の続編ですね!

前作の「カラスの親指」は2012年に武沢竹夫役:阿部寛さん、入川鉄巳役:村上ジョージさんで映画化されています!


引用元:映画『カラスの親指』予告編

あらすじ

詐欺師を辞めて実演販売士として働く武沢竹夫の元に、中学生の少女キョウが現れる。詐欺で大金を奪われ詐欺師を刺し、キョウの目の前で投身自殺をした母親は、過去に武沢によって命を救われていた。キョウから金も母も奪った詐欺師がのうのうと生きて、キョウは苦しい現実と向き合って生きなければならない……不公平な世界に一矢報いるため、武沢は過去に仕事をした仲間と共に一大勝負に打って出る。

以下はネタバレを含みます。

感想

前作を未読なのでまひろたちのことを武沢が救った経緯や武沢の相棒については知らない状態でしたが、今作から入っても十分に楽しめました!

作中でカエルがオタマジャクシを背中に載せて別の水がある場所へと連れていく話が紹介されていましたが、私はタイトルにあるカエルは「帰る、返る」と掛けてあるのではないかと思います。また、指輪を付ける際の小指には「チャンスを引き寄せる、変化とチャンスの象徴、願いを叶える」などの意味があるそうです。

キョウは詐欺師にお金を、母親を、家族を奪われてしまいました。こうして自分が奪われたものを取り返すために武沢たちと共に戦ったキョウですが、彼女が本当に求めていたのは詐欺師と父親への復讐、そして母親の回復でした。結果的にキョウの計画も武沢の計画も破綻してしまいますが詐欺師に奪われたお金は手元に戻りキョウは父親との再会を果たし、新しい生活を築き上げるための第一歩を踏み出します。また、キョウの名前は「叶」であることが最後に判明しましたね!

以上のことから、カエルはキョウがお金や生活を取り戻すことを、小指はキョウが武沢たちと共に仕掛けたことを自分のチャンスにしてずっと探してきた実父と再会するという願いを叶えたことを指しているのではないかと思いました!これはキョウが武沢たちとの出会いをきっかけに願いを叶える物語だったんですね!

中学生にしては頭が良いキョウですが、大人でも子どもでもない彼女の矛盾を孕んだ揺れ動く心が、親からの愛情を求めたり世の中の不条理さに耐えられなくなる姿で描かれていて苦しくなりました。最終的にはキョウが笑顔で日常に戻っていくことができるラストに辿り着くことができて本当に良かったです。父親と新しく関係を築いていくことも、目覚めない母親を看つづけることも決して簡単なことではないとは思いますが、キョウが自分の力で道を切り開くことができるという自信を武沢たちから受け取ることができていたら良いなと思います。

まとめ

いかがでしたか?今回は道尾秀介先生の「カエルの小指」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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