【「美少年蜥蜴【光編】」西尾維新先生(ネタバレ注意)】平均化・一般化は個性のはく奪?あらすじ・感想をまとめてみた! 美少年シリーズ10作目!

ミステリー(国内)

こんにちは、きなこぬこです。

今回は西尾維新先生の「美少年蜥蜴【光編】」を読んだ感想についてまとめていきます。

今作は美少年シリーズ10作目ですね!

2021年春にアニメ化されており、AmazonのPrime videoならアニメが無料で全話視聴できます!(2021.7.14時点)


引用元:YouTube

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あらすじ

他校への単独での潜入調査を無事に終えて指輪学園に帰還した眉美。美少年探偵団の面々と思い足を運んだ美術室は、もぬけの殻となっていた。リーダーの兄・双頭院踊に助言をもらい、仲間たちを取り戻すために胎教委員会の本拠地へとひとりで乗り込むが、そこには想像を絶する光景が広がっていた。

以下はネタバレを含みます。

感想

1作目にて眉美の美しい目を見出し、十年間探し続けた暗黒星を見つけたのは少年探偵団の仲間たちでした。そんな仲間たちとチームとして関係を築き上げて尊敬してきた眉美が、決して代わりのいない大切な友人としての仲間を見ようとしたからこそ、大勢の優秀な人々に囲まれることで個性が平均化され輝きを失ってしまっていた仲間を見つけ出すことができたのですね!

仙人のように厭世的で他人との関わりの一切を断っている人間でもない限り、私達を作り上げる要因として周囲の人間からの評価、視線は切っても切れないものですよね。知らず知らずのうちに押し付けられた他人の目から見た自分という型に嵌ろうとしてしまったり、周囲から良い評価をもらうために行動してしまったり……私たちの個性を構成しているのはそれぞれ生まれ持った特性もありますが、周りからの影響も少なからず受けていますよね。

あるコミュニティ内では長所だった個性も、他のコミュニティ内では一般的なものであり長所でもなんでもなくなってしまうというのは現実でも多々あります。胎教学園は優秀な生徒を集めることで優秀であることが一般化してしまい、全員が個性を失ってしまった……とのことですが、そうはならないだろ思ったりもしました笑 何かに秀でた人物を集めたコミュニティ内でも、優劣は生まれるはずです。また、個人を規定するのはひとつの長所だけではなく、他にも強みがあってそれぞれが一番ではなくてもそれら合わせると他の人にはできないことができたりしますよね。ひとつの個性が平均化されたとしてもそれはその人のひとつの側面にしかすぎず、その人の全てが集団の中の個性ない構成分子となることはないのではないかと思うのです。

何はともあれ視力と引き換えに仲間を取り戻した眉美ですが、敵地のど真ん中。次巻での胎教委員会との直接対決で彼らはどんな戦いを見せてくれるのか、とても楽しみです!

まとめ

いかがでしたか?今回は西尾維新先生の「美少年蜥蜴【光編】」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

美少年シリーズの他の作品はこちら!

1作目 「美少年探偵団 きみだけに輝く暗黒星」

2作目 「ぺてん師と空気男と美少年」

3作目 「屋根裏と美少年」

4作目 「押絵と旅する美少年」

5作目 「パノラマ島美談」

6作目 「D坂の美少年」

7作目 「美少年椅子」

8作目 「緑衣の美少年」

9作目 「美少年M」

11作目 「美少年蜥蜴【影編】」

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