【「リメンバー」五十嵐貴久先生(ネタバレ注意)】リカの狂気は伝染する!?あらすじ・感想をまとめてみた!リカシリーズ5作目!

サスペンス

こんにちは、きなこぬこです。

今回は五十嵐貴久先生の「リメンバー」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

今作はリカシリーズ5作目ですね!

1作目の「リカ」を原作として、2021年に雨宮リカ役:高岡早紀さん、本間隆雄役:大谷亮平さんでドラマ化されています!

さらにはドラマ版の続編として、3作目の「リターン」を原作とした映画が公開されました!


引用元:映画『リカ 自称28歳の純愛モンスター』オフィシャルサイト

あらすじ

バラバラ死体を遺棄しているところを逮捕されたフリーの記者の宮内静江は、20年前に起こった雨宮リカが本間を誘拐した事件を調べていた。宮内の精神鑑定を依頼された精神科医の立原は、心理感染をテーマに数名が参加するフィールドワークを実施する。リカのような言動を繰り返す宮内との面談では不測の事態が発生、さらには参加者たちが次々と不審な死を遂げる。現場にはリカに酷似した女の姿—―死んだはずのリカが事件に関わっているのか。リカの狂気が残した傷痕の圧倒される。

以下はネタバレを含みます。

感想

今作は既刊のリカ・クロニクルの中では時系列的に一番最後になります。2作目の「リターン」でリカは射殺されたものの、死体は消えたままであることも明らかになります。そしてリカのような人物が事件現場に現れる……普通なら絶対生きているはずがないのですが、これまでの彼女の異常な身体の頑丈さを考えると、もしかしたらまだ生きているのでは?と考えてしまいますね笑 結局回想以外のシーンで直接彼女が登場することはありませんでしたが、今後再登場することはあるのでしょうか?

語り手が精神科医が主催するフィールドワークに参加している公認心理士であることも本作の特徴ですね!これまではリカの毒牙にかかるものやリカを追う刑事が語り手でしたが、リカを調査対象として精神分析を行っていることで、リカ本人が登場しないにも関わらず、よりリカの狂気に近づいてしまう構成になっているのではないかと感じました。

語りての白崎の正体には最後まで気付くことができませんでしたが、ヒントとしては明記されていた年齢と事件からの年数だったのでしょう……

リカの狂気が感染することについての調査を進めていく予定で始まったフィールドワークでしたが、最終的に狂気が感染することを証明したのは白崎本人でしたね。彼女の場合、リカ本人と直接密接に関わってしまったことに加えて、呪いのような『魔法』までかけられているので逃れようがありません……

リカの狂気は感染するものというよりは、リカに関わることが人の心に眠るリカのような狂気を呼び覚ますトリガーのようなものみたいですね。読者のひとりとして、リカの物語に触れることで自分の中の狂気が目を覚まさないように注意したいものです……

まとめ

いかがでしたか?今回は五十嵐貴久先生の「リメンバー」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

リカシリーズの他の作品はこちら!

1作目 「リカ」

2作目 「リターン」

3作目 「リバース」

4作目 「リハーサル」

6作目 「リフレイン」

コメント

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