こんにちは、きなこぬこです。
今回は城平京先生の「虚構推理短編集 岩永琴子の出現」を読んだ感想についてまとめていきます。
今作は虚構推理シリーズ2作目の短編集ですね!
2019年にアニメ化されており、本作に収録されている作品では「ヌシの大蛇は聞いていた」が第2話として映像化されています!
引用元:「虚構推理」公式 YouTube
現在アニメ2期中です!
引用元:「虚構推理」公式 YouTube
コミカライズは月間マガジンで連載中です!
虚構推理シリーズのまとめ記事はこちら!
あらすじ
ヌシの大蛇は聞いていた
山奥の一帯を治めるヌシは、自分が住む沼に死体を捨てた女が呟いた「うまく見つけてくれるといいのだけど」という言葉がずっと気になっていた。知恵の神である琴子を招いて女がその言葉を呟いた理由を考えてもらうことにした大蛇だが、琴子が提示する案になかなか納得できないまま夜が更けていく。
うなぎ屋の幸運日
梶尾隆也は、友人と共に本格的なうなぎ屋で昼食を食べていた。そこへ人形のように美しい少女が一人で現れ、梶尾と友人は彼女の登場は何かの予兆や知らせなのではないかと考え始める。
電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを
息子と孫を交通事故で失った戸平善太は、木彫りの大きな人形を作り上げた後に亡くなった。彼が亡くなってしばらくしてから、港町の海で魚が変死しているのが発見され始める。嶋井多恵は居候の化け猫と共に夜中に海辺へ行き、善太が作った人形が独りでに動いている姿を目撃することになる。
ギロチン三四郎
森野小夜子は、招き猫と不吉なものを組み合わせた絵を描くイラストレーターである。国産のギロチンを使った事件のことを気にかけていたある日、乗り込んだ電車内で可憐な少女が目に留まる。
幻の自販機
ある一定の条件下で人が迷い込んでしまうこの世ではない場所。山奥にあるその場所にはうどんの自販機があり、ネット上で都市伝説となっていた。殺人犯の本間駿は自首したものの、移動中に偶然時空が歪んだうどん自販機のある場所に迷い込んだことでアリバイが成立してしまい、警察が首をかしげることになる。
以下はネタバレを含みます。
漫画では何巻に収録?
今作収録作は漫画版では以下に収録されています!
「ヌシの大蛇は聞いていた」→15話(7巻)、「うなぎ屋の幸運日」→16話(7巻)
「電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを」→17,18話(8巻)
「ギロチン三四郎」→21,22話 (9巻)
残念ながら、「幻の自販機」は今の時点(2022.1.19)ではまだ漫画化されていないようです。
感想
今作は虚構推理初の短編集ですが、個人的には長編より短編の方がテンポが良くて面白いなと思いました!というのも、虚構の現実を作り上げるというシリーズのコンセプト上、どうしても長編では様々な角度から作り上げた論理的な虚構をどんどん提示していく流れになっていくため、場面展開があまりないまま物語が進行してしまいます。しかし、短編だとページ数が限られているため、提示できる虚構の論理の数や説明が制限されてきます。そのため、比較的テンポよく物語が進んでいくように感じられました。
発売時に本作を読んだときには九郎が琴子に冷たい時があることが気になっていたのですが、最新作の「逆襲と敗北の日」のラストの九郎の話を聞いた後だと、今作での九郎の行動に対する見方が全く変わりました!九郎の琴子に対する愛情が節々から伝わってきますね……
「彼女がいなければ、今頃僕はどう暮らしていいか見失っていたかもしれません」
今作の「電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを」で多恵に言われた琴子に苦労していそうという言葉に対する回答ですが、なんだかんだで相手に依存しているのは九郎の方なのかもしれませんね!
まとめ
いかがでしたか?今回は城平京先生の「虚構推理短編集 岩永琴子の出現」についてまとめさせていただきました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
コメント
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]