【「虚構推理」城平京先生(ネタバレ注意)】あらすじ・感想・考察をまとめてみた!アニメ2期放送中!虚構推理シリーズ1作目!第12回本格ミステリ大賞!琴子と紗季が同じ掲示板を別のデバイスで見る意味は?

ファンタジー

こんにちは、きなこぬこです。

今回は先生の「虚構推理」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

今作は虚構推理シリーズ1作目ですね!第12回本格ミステリ大賞2012年本格ミステリ・ベスト10で4位を受賞しています!

2019年にアニメ化されています!


引用元:「虚構推理」公式 YouTube

現在アニメ2期放送中です!


引用元:「虚構推理」公式 YouTube

コミカライズは月間マガジンで連載中です!

今作の内容は1~13話(1~6巻)に収録されています!

虚構推理シリーズのまとめ記事はこちら!

あらすじ

幼い頃妖怪に誘拐され一眼一足の身となった岩永琴子は、妖怪たちの知恵の神として崇められていた。数年後、定期検診で訪れていた病院で桜川九郎に出会う。一見頼りなさげに見える九郎だが、妖怪の肉を食して得た特別な力を持っていた。琴子が九郎に惹かれて恋人となってから2年半後、ある地方都市で夜な夜な鉄骨を手にした巨乳のアイドルの亡霊、綱人七瀬が徘徊しているという都市伝説がネット上で流行する。 綱人七瀬は普通の妖怪たちとは異なる存在であり、世界の秩序を乱すものであった。琴子と九郎は綱人七瀬を排除するために合理的な虚構を組み立てて立ち向かう。

以下はネタバレを含みます。

感想

アニメを見て興味を持ち、アニメのエピソードだったこちらの作品を飛ばして2作目の短編集を先に読んでから1作目に戻ってきました。この作品のすごいところは起きている事象は単純であり、本当の理論は既に知っているのにも関わらず事実とは異なる虚構の理論を大量に組み立てていくことです。琴子と六花の頭脳戦と共に、未来を決定できる能力というファンタジー要素が絡むことで、より一層綱人七瀬を巡る戦いの迫力が増しています!

アニメだと一番面白い後半の論理の組み立て合戦が間延びしてしまい少しだれてくるように感じてしまいましたが、小説だと程よいテンポと尺に感じました!映像化するとどうしてもキャラクターの動きの少ない説明部分が助長に感じてしまいますからね……笑 動く琴子や九郎は可愛くてカッコよくて素晴らしかったですが、個人的にはこの作品は小説で読むことをお勧めします!

また、このシリーズの琴子と九郎のカップルは普段の様子では想像できないほどお互いを信頼し合っていてとても推せます!大切に思っているところも見え隠れしていますよね。恋愛中心の作品ではないのでキュンとする場面が多くあるわけではありませんが、だからこそ日常の中で見せるさりげない2人の会話の端々に見える相手への思いやりや、非常時の信頼関係にがとても素敵に映りますね!

この作品では都市伝説についての掲示板に多くの人がリアルタイムで参加しながら論理展開をしていくところが山場になっていますよね!私個人としては2chの洒落怖のまとめを覗くのが昔から大好きです笑 怖い話もそうですが、あるお題に対して様々な角度から考察し、現実にありそうなことを考えるという行為自体がおもしろいんですよね。与えられた情報の中に見解を混ぜながら、視点を変えて見たり想像の余地のある余白の部分を埋めることを考えたりすることが良いんですよね。

人は他人に与えられた情報よりも自分が見つけた情報を重要視すると言われています。ただただ提示された解答を受け取るのではなく、少ない情報から受け取り手自らが論理的解釈を考えていくように誘導した方が有用であるということですね!

考察

山場の綱人七瀬攻略戦では、九郎が車外で綱人七瀬と闘いながら琴子は九郎のPCで掲示板に書き込みをし、紗季は自身の携帯で掲示板にアクセスして流れを追っていきます。

この構図、少し違和感がありませんか?

座る位置が琴子が後部座席、紗季が運転席のため距離があるというのもあるかもしれませんが、どちらかが移動しても良かったのではないでしょうか。

友達と集まってゲームをするときなんかは、自分がコントローラーを握っていなくても同じ画面を覗き込んで楽しんだりするのではないでしょうか?動画サイトで動画を見るにしても同じ媒体で一緒に見ると思いますし……なぜ紗季は琴子のPCを覗き込んで一緒に掲示板を見なかったのでしょう?

これは、琴子の視点と紗季の視点を敢えて分けているのではないかと考えました。妖怪たちの知恵の神である琴子と、九郎の能力を受け止められず逃げ出した紗季では住んでいる世界が異なります。2人は綱人七瀬を倒すという目的は共有していても、その先に見ているものが異なります。

琴子は理外の物である妖怪たちを含めた世界の秩序を守ることを使命として行動しています。

対する紗季は、警察官として人の世を守ることをことを目指しており、現実の世界を生きています。

目的は同じでも2人の守るべき物は違っています。同じ物を見ていても見えているものは全く異なることを、2人が見つめる画面を別々にしたことで表現しているのではないかと考えました。

まとめ

いかがでしたか?今回は先生の「虚構推理」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

虚構推理シリーズの他の作品はこちら!

2作目 「虚構推理 短編集 岩永琴子の出現」

3作目 「虚構推理 スリーピング・マーダー」

4作目 「虚構推理短編集 岩永琴子の純真」

5作目 「虚構推理 逆襲と敗北の日」

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