作中作で文庫本一冊分ある入れ子構造に驚き!探偵小説としては面白くない?「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ先生 ※ネタバレ注意

こんにちは、きなこぬこです。

今回はアンソニー・ホロヴィッツ先生の「カササギ殺人事件」を読んだ感想についてまとめていきます。

今作はカササギ殺人事件シリーズ1作目ですね!

2018年の週刊文集ミステリーベスト10、2019年のこのミステリーがすごい!、本格ミステリ・ベスト10、ミステリが読みたい!の全てで第1位を獲得し、2019年の本屋大賞でも第1位となり、この年のミステリー関連の賞の海外部門を総なめしている、非常に評価が高い作品です!

2021年9月には待望の続編「ヨルガオ殺人事件」が発売されましたね!

あらすじ

大人気の名探偵アティカス・ピュントシリーズの最新刊は、イギリスのどこにでもあるような田舎町で起こった悲惨な殺人事件の真相を巡る物語だ。原稿を読み進めるうちに、ミステリーとして欠けてはならないものがないことに気付いてしまう。作者アラン・コンウェイの担当編集者であるスーザン・ライランドは警告する。「人生のすべてを変えてしまう」作品であると。 果たしてスーザンは共に物語内の、そしてこの物語に関わる現実世界での事件の真相に辿り着くことができるのか。

以下はネタバレを含みます。

感想

カササギの数え歌にはいくつかのバージョンがあり、カササギが烏になっているものや、作中では七羽までのものが載っていますが十羽まで数えるものもあるようです!

カササギは日本ではあまり馴染のない鳥ですが、中国では幸運の鳥なのですが、ヨーロッパでは不吉の象徴になっています。あとがきで書かれていた意味以外にも盗人の意味があり、周囲の人間を無許可で小説の題材にしていたアラン・コンウェイを連想してしまいますね笑

先ほどたくさんの賞を受賞していることを紹介しましたが……実のところ、個人的にはそこまで面白いと思えなかったんですよね……笑

入れ子構造になっていて、作中作であるアティカス・ピュントが大活躍する「カササギ殺人事件」も、現実とのリンクも非常に面白かったのですが……主人公のスーザンにあまり魅力を感じることが出来ず、トリックにもそこまでの意外性がなかったので、個人的にはイマイチと感じました。(好きな方はごめんさい……)

翻訳本で常々思ってしまうのですが、アナグラムは原文で読んだ読者としては面白いかと思うのですが、翻訳で読んでしまうと面白さがかなり減ってしまうのが残念ですね……

どこにでもあるイギリスの田舎町という狭いコミュニティ内で、そこに住む人たちが殺人事件という非日常の発生をきっかけにして疑心暗鬼に陥っていくという雰囲気はアガサ・クリスティーに代表される古典ミステリーへの尊敬が感じられますし、作中作と現実が少しずつリンクしていく過程はとても面白く、構成で言えばかなり斬新でした!

また、協力者がほとんどおらず、関係者に話を聞いても協力的に話してもらうことができず、警察にも邪険にされてしまい事件の情報が手に入らず……周囲が非協力的な場合の探偵役はこんなにも大変な役回りなのかと気づくことができて面白かったです!

しかし、やはりスーザンの探偵としての魅力のなさが大きな減点ポイントかなと思っています……感情的すぎるところが個人的にあまり好きになれない原因なのかなと思っています。

続編では編集者をやめてギリシャに渡ったスーザンがどのように事件に巻き込まれていくのか、今作「カササギ殺人事件」がどのように繋がってくるのか楽しみですね!

まとめ

いかがでしたか?

今回はアンソニー・ホロヴィッツ先生の「カササギ殺人事件」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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