【「監禁探偵」我孫子武丸先生(ネタバレ注意)】監禁された美少女が名探偵!?アカネは何者?あらすじ・感想をまとめてみた!

ミステリー(国内)

こんにちは、きなこぬこです。今回は我孫子武丸先生の「監禁探偵」を読んだ感想についてまとめていきます。

西崎泰正先生によりコミカライズされています!

2013年にはアカネ役:夏菜さんで映画化されています!


引用元:YouTube

あらすじ

アカネと名乗るロリータファッションの美少女を部屋に監禁している山根亮太は、普段からこっそり覗き見している向かいのマンションに住む女性の家に侵入して下着泥棒を試みる。しかし、そこには憧れの女性の無残な姿が。急いで家に戻った亮太だが、女性の家に自分が侵入した形跡を残してきてしまったことに気付き愕然とする。アカネの持ち物にあった手錠を使ってアカネを縛っていた亮太だが、自分が容疑者になってしまうことをアカネに伝えるとアカネは亮太の無罪を証明するために協力してくれることになる。異様な状況下で拘束されたまま、亮太が持ってくる情報のみから事件の真相に迫るアカネだったが……

以下はネタバレを含みます。

感想

美少女名探偵が監禁・拘束されたまま、持ち前の頭脳で事件の真相を暴いていく姿には、爽快感があって非情に面白かったです!彼女を監禁する亮太や事故に遭った時に治療を担当した宮本伸一の視点から見たアカネの姿が描かれるため、アカネというキャラクターがよりミステリアスで魅力的に感じました!

アカネの最終目的は最後まで伏せられたまま話は進行していきますが、彼女の不審な行動は読者の不安感を掻き立てますね。結局アカネは葵なのか茜なのか……読み返して考えてみたのですが、答えは出ません……葵だったとしても茜だったとしても、二人の精神がひとりの中に混在していそうであることは確かですね。個人的にはアカネ=茜説の方がミステリーとして面白そうなので推していきたいと思っています笑 どちらにせよ、これは明らかにしなくても良い謎なのかもしれません。

最初に登場してアカネを監禁した山根亮太は、恵まれた環境で自堕落な生活をしていると言っても過言ではなく、向かいの女性を覗く変態でしたね。そんな彼でしたが、アカネとの出会いで自分の人生を見直して再就職し、自分が助けてもらったようにアカネを助けようと考えて彼女の足取りを追う彼の姿には成長を感じましたね!

二人目に出会った宮本伸一は、亮太とは対照的に医師として働くしっかりした人でしたね。彼の勤める病院に事故で運び込まれたアカネは、その病院で起こっている幽霊騒ぎや頻回に起こる交通事故の謎を暴きます。その真相は予想外のもので驚かされました!

文庫版の大山誠一郎先生の解説では、古今東西のミステリーに登場する安楽椅子探偵について紹介してくれていたり、我孫子先生の話をしてくれていてとても面白かったです!

まとめ

いかがでしたか?今回は我孫子武丸先生の「監禁探偵」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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