こんにちは、きなこぬこです。
今回は五十嵐貴久先生の「リフレイン」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。
今作はリカシリーズ6作目ですね!
1作目の「リカ」を原作として、2021年に雨宮リカ役:高岡早紀さん、本間隆雄役:大谷亮平さんでドラマ化されています!
さらにはドラマ版の続編として、3作目の「リターン」を原作とした映画が公開されました!
引用元:映画『リカ 自称28歳の純愛モンスター』オフィシャルサイト
あらすじ
看護師になることを夢みて青美看護専門学校に入学した渡会日菜子は、同じクラスの本名ではなく雨宮リカと自称する生徒に出会う。容姿端麗、成績優秀、実習でも評価される彼女はそのカリスマ性も相まって一躍クラスの中心人物になるが、日菜子は何となく得体のしれない違和感を抱く。同級生の轢死、上級生の殺傷事件と不審な事件が相次ぐ中、リカがクラスメイトたちをまとめあげるほどに違和感が強くなっていく。そして、悲惨な未解決事件へと発展していく――
以下はネタバレを含みます。
感想
今作はリカの看護学生時代の姿が描かれていましたね!周囲から注目されていた小中学生時代と、大人になってからの狂気の塊になった存在との中間点のような人物像に感じました。大人になってからよりは、表面的にではありますが同年代の同性とある程度付き合える社会性があり、彼女を形作る狂気も比較的周囲に隠すことができています。とはいえ、気に入らない人間を徹底的に排除していく姿勢は子供時代から一貫していますね!
ちなみに私自身も看護師ですが、戴帽式はやったことがないので憧れがあります。今作ではリカたちは結構医師や看護師に補助的なこともしていた様子でしたが、私の実習では医療行為はせずに清拭や足浴などの清潔ケアを中心に患者さんと関わりました!
今作は、15年前の青美看護学校の火災事件に関する一連の事件と「彼女」ことリカについて記録を残そうとしている渡会の文章と、未解決事件として火災事件を調査して得たインタビューの内容や新聞記事が織り交ぜられて描かれるという特殊な形式の小説でしたね。リカにクラスメイトとして関わり、リカが作り上げた異常な空気感の中に身を置いていた渡会による主観的な視点と、教師や刑事などの外野からの視点、そして事実を淡々と記した客観的な新聞記事が混ざることで、同じクラスだから分かるリカが支配する教室の異常さや、捜査をしても不審死を全て事故と判断せざるを得ないほど巧妙なリカの手口をとてもリアルに感じることができました。
シリーズが進むにつれて少しずつ過去の空白の期間のリカの姿が明らかになってきましたね!今後も展開が楽しみです!
まとめ
いかがでしたか?今回は五十嵐貴久先生の「リフレイン」についてまとめさせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント
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