【「四畳半タイムマシンブルース」森見登美彦先生(ネタバレ注意)】時をかける阿保共のひと夏のクーラーをかけた冒険!あらすじ・感想をまとめてみた!

ファンタジー

こんにちは、きなこぬこです。

今回は森見登美彦先生の「四畳半タイムマシンブルース」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

今作は四畳半シリーズ2作目ですね!2022年9月30日からアニメ映画として3週刊限定で公開されることが決定しています!


引用元:『四畳半タイムマシンブルース』主題歌入り特報

前作の「四畳半神話体系」は2010年に私役:浅沼晋太郎さん小津役:吉野裕行さん明石さん役:坂本真綾さんアニメ化されています。


引用元:「四畳半神話大系」再放送決定!/2022年『四畳半タイムマシンブルース』アニメ化記念

あらすじ

殺人的な夏の京都で唯一のオアシスだったクーラーのリモコンが小津により水没し、クーラーをお通夜を夜通し行った翌日の8月12日。絶望する私たちの前に突然現れたのは、25年後からやってきたタイムマシンだった。クーラーのリモコンが破壊されることを回避するため前日の8月11日にタイムスリップした一行だったが、勝手に過去を改変することで未来が変わり、果ては宇宙消滅の危機を招くことになるのではないかと気づいた私と黒髪の乙女・明石さんは、心の趣くまま自由奔放に動き回る小津や樋口師匠を止め、過去と現在の辻褄を合わせることができるのか。

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文庫版

以下はネタバレを含みます。

感想

山に囲まれた盆地の京都の夏は、殺人的な暑さですよね笑 クーラーなしで過ごすなんて熱中症で倒れてしまいそうですが、幽水荘には主人公の住む209号室にしかクーラーが存在しません。前作から変わらず悪魔のような存在の小津(もちろん反省の色は見えない)の所業によって夏の救世主であるクーラーを使うために必要だったリモコンは破壊され、薄い壁から沁み込む冷気からご相伴に預かっていた幽水荘の面々が部屋をかわるがわる訪れる中、クーラーをお通夜を夜通し行うというところから物語は始まります。主人公の絶望っぷりが伺えますね……笑

そんな中突然のタイムマシンの登場により、クーラーのリモコンの破壊を阻止することを企む主人公一行は、一日前の8月11日に戻ります。普通のタイムリープものはもっと大きな単位(10年とか20年とか)で移動することが多いので、この小規模さがまた面白いですよね笑 その後は好き勝手に行動しながらも見事に伏線を回収していきます笑

過去へのタイムリープものには①タイムリープによる過去改変によって未来が変わってしまうパターン②タイムリープしても未来は変わらず、最初から未来から来た人間が介入することは折り込み済みのパターンの二種類があるかと思うのですが、今作は②に当たります。そのため、8月12日の自分たちが介入していることを知らない8月11日の主人公たちの身には辻褄の合わない出来事が次々と起こり、読者も不可解に思いますが、それらは全て8月12日の主人公たちが介入することで生じていたことが読み進めるうちに明らかになっていきます。この伏線回収の過程が非常に面白いです!ちなみに①のパターンですと、過去から戻るとお父さんが別人みたいになっていた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や、ヒロインのひとりの命を過去に戻って救ったことで人類滅亡の世界線に分岐してしまう物語シリーズのひとつ『傾物語』なんかが個人的に好きです!

このあまりにも阿保な目的で遂行されたタイムスリップの物語は今年の9月にはアニメ化されることが決まっているので、彼らの阿保っぷりを映像で見れることをワクワクしながら待つことにします!

まとめ

いかがでしたか?今回は森見登美彦先生の「四畳半タイムマシンブルース」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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四畳半シリーズの前作はこちら!

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