【「流浪の月」凪良ゆう先生(ネタバレ注意)】あらすじ・感想・考察をまとめてみた!2020年本屋大賞受賞!祝映画化決定!

こんにちは、きなこぬこです。

今回は凪良ゆう先生の「流浪の月」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

こちらの作品は2020年本屋大賞受賞の作品です!

twitterを見ていても評判が高く、本屋大賞作品にはずれなしという自分の思い込みから手に取ってみました笑途中少し心が辛くなって読み進められなくなりましたが…なんとか読み切ることができました!

(2021.7.13追記)

映画化が決定しましたね!

監督・脚本が李相日さん、更紗役:広瀬すずさん、文役:松坂桃李さんで2022年5月13日に公開予定です!どのように映像化されるのか、とっても楽しみですね!

あらすじ

自由気ままな両親に育てられ、自分の心に素直に育ってきた小学生の家内更紗。しかし出来事から更紗は両親を失い、親戚の家で肩身の狭い生活を送ることになる。家に帰りたくなかった更紗は、大学生の佐伯文に連れて行ってほしいと伝える。その日から、二人の奇妙な生活が始まるが、世間では更紗は誘拐されたことになっていた…

以下はネタバレを含みます。

感想

個人的には、中盤の更紗が文をストーキングする場面や更紗が文について周りから理解を得られず彼氏からDVを受ける場面が読んでいるのがしんどかったです……ストーキングの場面は心情を理解しがたかったため進めずらかったですし、周囲からの理解を得られない場面は孤立感が強くて読んでいて同調してしまい辛くなりました……

最終的には二人とも世間体から解放されて幸せそうだったので読後感は良かったです!二人の各地を転々とする自由な生き方はとても憧れます。

それにしても、いつまでも画像や映像が残るのは本当に怖いですね。SNSでもネット上に残って困るようなものをアップしてしまわないように充分注意しようと思いました笑

考察

周囲からの孤立の認識の乖離

この物語で二人を苦しめるのは、世間の目と当事者である二人の本当の関係との乖離ですよね。

世間では、更紗は文に攫われて傷物にされ心に傷を負っているということになっている上に、更紗自身がどれだけ文を大切に思う気持ちを周囲に発信してもストックホルム症候群としてとらえられてしまいます。文は女児を誘拐・監禁した変質者、ロリコンとして扱われ、カフェを開いて新しい人生を歩みだした後も心ない人間に現在の状況を探られ写真をネット上公開されてしまっています。

二人は被害者・加害者の関係とされていますが、実際の二人の関係や事件の詳細は世間で考えられていることとは違いましたよね。

更紗は文に自ら願って連れて行ってもらい、更紗のやりたいことを叶えながら二人で生活していました。文が更紗にひどいことをしたことなどなく、更紗はむしろ文との生活を幸せに感じていました。更紗は何度も文が悪い人ではないことを周囲に伝えようと試みましたが、周囲の理解を得ることはできませんでした。自分が大切だと思うことを主張しても、世間という大きな声にかき消されてしまい孤立してしまうことで、更紗の心はたくさん傷つけられてしまっています。更紗を傷つけていたのは文ではなく、正義を主張し事件を批判する部外者の声でした。

二人はこの「事実と真実」の乖離により、自分の思いを隠して生きていました。

この乖離が、この物語の内容を重いものにしています。ですが、同時に味わい深いものにしていますよね。

支え合うネームレスな関係

更紗と文は最後まで恋人にはなりません。しかし、友達と呼ぶのは違う感じがします。

文は自身の体が未成熟であることに対しコンプレックスを抱いていました。体が未成熟=普通に成長できない=型に嵌れないということから、自身のことを卑下し、家族から捨てられることに恐怖を感じていた文。母親の言いつけに忠実に従い生きてきた文にとって、母の理想に沿えず捨てられることに対する恐怖が非常に強かったのだと考えられます。

最初は未成熟な少女であるという理由から更紗と出会った文でしたが、更紗の型にはまらない自由奔放さを知ります。更紗が型に嵌ることなく自由に生きていく道を文に示すことにより、文は型に嵌ることができなくても良いということを知って自分を認めることができたのでしょう。

また、更紗は親戚の家で自分が育ってきた環境が「普通」とはことなることに気づき、「普通」となろうとしていました。しかし、文と出会い、文が更紗の自由を否定することなく認めたことにより、「普通」ではいない自分を認めることができました。

更紗と文の二人は恋人ではないものの、お互いがお互いを肯定するかけがえかけがえのない存在だったんですね。名前のない関係ですが、とても素敵です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は凪良ゆう先生の「流浪の月」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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