こんにちは、きなこぬこです。

今回は仁木英之先生の「モノノ怪 執」を読んだ感想についてまとめていきます。

今作はノイタミナで放送されたアニメ「妖」の中の「化猫」のエピソードで活躍する薬売り(声:櫻井孝宏さん)を主人公にして2007年に放送された作品「モノノ怪」の完全新作短編集です!

和紙をベースにした独特な作画に幻想的で鮮やかな世界観、人の世の世知辛さと恐ろしい妖の融合、そしてモノノ怪の形・真・理を暴いて斬る薬売りの怪しい色気が櫻井さんの声とマッチしている素敵なアニメです!

今年は放送から15周年の節目を祝うイベントを行っており、2023年には新作映画が公開されることが発表となりました!


引用元:劇場版『モノノ怪』特報映像/15周年記念プロジェクト解禁PV

蜷川ヤエコ先生によってアニメのコミカライズもされています!

あらすじ

家に富を与える鎌鼬、猪苗代湖に現れて会津藩城主を惑わす亀姫、花師の女にとり憑いた妖狐、才のない物書きにとり憑く妖怪に昔の戦場に現れ夜な夜な過去の戦を見せる妖怪、そして夜道を歩く美しい人の顔を奪うのっぺらぼう。人の心の闇と妖が融合して生まれたモノノ怪の「形」「真」「理」が暴かれた時、薬売りの退魔の剣がモノノ怪を斬る。愛執渦巻く人の心が生み出す化物を描いた全六編のホラー短編集。

以下はネタバレを含みます。

感想

昔から大好きだったアニメの企画が再始動、しかも完全新作の短編集まで発売されることになって大喜びした私は、発売後すぐに今作を購入したのですが……今作はちょっと物足りなく感じてしまいました……(期待が大きすぎたのかもしれません……)

モノノ怪のおもしろさのひとつに場面の美しさがありますが、やはり小説だとそれらの表現が難しかったのかと思います。何とか文章で表そうとされているのは感じるのですが物足りず……やはりこの作品は映像の魅力も大きかったのだなと再確認しました。登場した城主がスッポンだったり、賽の目を振り始めたらすごろく盤に立っていたりという場面は、映像化したら面白いんだろうなとは思ったのですが、ちょっと小説だと伝わりにくいと感じました。

また、想像を絶するレベルに薬売りさんの登場が少なかった……!!薬売りさんの活躍が見たくて今作を買った私にとって、これは一番大事なことでした。「モノノ怪」の人の情念と妖が結びついて生まれるものがモノノ怪であるという設定上、登場人物たちを掘り下げることは必要不可欠かと思います。しかし、あまりにも薬売りさんがちょっとしか出てこない……常に外野で傍観といった形で困った時には助太刀する程度の登場だったのでかなり悲しかったです……

ただし、薬売りさんの登場が少ないことはさておき、人々の強い想いが妖と結びついてしまうという話の主軸は面白く、登場人物たちの心の暗い部分や執着心、嫉妬、苦しみ、憎悪なんかがかなり詳細まで描かれています。「モノノ怪」としてではなくホラー短編集として読むのであればとても楽しめます!

個人的には満足できなかったため酷評気味になってしまったのですが、「モノノ怪」が好きな方で今後この作品を読むか迷っている方の参考になれば嬉しいです!

まとめ

いかがでしたか?今回は仁木英之先生の「モノノ怪 執」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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