【「10の「感染症」からよむ世界史」脇村孝平監修(ネタバレ注意)】内容・感想をまとめてみた!コロナ禍だからこそ感染症の歴史を学ぼう!

ノンフィクション

こんにちは、きなこぬこです。

今回は脇村孝平先生の「10の「感染症」からよむ世界史」の紹介と感想についてまとめていきます!

内容紹介

<part1>人類と感染症

感染症に関する基本的な知識を紹介。ウイルスと細菌の違いや感染経路、日本における感染症の分類、ウイルスが細菌が発見されるまで広く信じられてきた瘴気説の説明や抗生物質についてなど。

<part2>人類史に影響を与えた10の感染症

ペスト、インフルエンザ、コレラ、マラリア、赤痢、結核、天然痘、黄熱、チフス、梅毒の10の感染症について、それぞれの感染症の特徴や感染経路、人類史でいつ初めて登場したのかやどの地域でいつ流行したのかについての感染症の広がり。人類が感染症に対抗するための治療法を見つけ出す過程、そして感染症が社会に与えた影響まで、様々な角度から個々の感染症を掘り下げている。

感想

コロナウイルスが流行している現在ですが、最近ではポストコロナの社会に注目が集まっていますよね!今回コロナウイルスが流行して自宅で過ごす時間が増えたことで、在宅ワークの普及やリモートでの活動が一気に広がり、私達はまさにパラダイムシフトの最中にあるとも言えます。

この本では10の感染症に関して医学的な病態や治療法を発見するまでの多くの先人たちの努力が紹介されていますが、個人的に何よりも面白いと感じたのは、これまでの歴史の中でも感染症が社会の転換点を作り出してきたことです。

中世ヨーロッパには公衆衛生の概念がなく、街中に糞尿が垂れ流されている状態となっていましたが、感染症の蔓延を機に下水道が整備され、インフラが向上しています。さらには、感染症で多くの人が亡くなったことで人口が激減し、労働力が貴重になったことで、労働者の待遇が見直されて賃上げが行われたりやルールの整備が進んだりしています。

このように、感染症は人の命を脅かす恐ろしい存在でありながらも、人類の文明が次のステップに進むきっかけになったという歴史的事実が多数紹介されていて非常に興味深いです!

まだしばらくはコロナウイルスに対して気の抜けない時期が続きますが、少し先に訪れるポストコロナの社会も、今までと何かが大きく変わっていくのかもしれませんね!

ちなみに、過去にインフルエンザが広がった時には「マスクを絶対にしない同盟」があったと紹介があり、最近はすっかり見かけなくなってきたワクチン絶対反対派の方々のことを思い出してしまいました笑

まとめ

いかがでしたか?今回は脇村孝平先生の「10の「感染症」からよむ世界史」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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