【「競争の番人 内偵の王子」新川帆立先生(ネタバレ注意)】業界に蔓延る悪しき慣習からの解放を!あらすじ・感想をまとめてみた!競争の番人シリーズ2作目!

ミステリー(国内)

こんにちは、きなこぬこです。

今回は新川帆立先生の「競争の番人 内偵の王子」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

今作は競争の番人シリーズ2作目ですね!

1作目の「競争の番人」2022年7月から小勝負勉役:坂口健太郎さん、白熊楓役:杏さんドラマ放送中です!


引用元:新ドラマ月9【競争の番人】30秒PR

天倉ふゆ先生によってコミカライズもされています!

あらすじ

公正取引委員会の九州事務所に転勤となったばかりの白熊楓は、なかなか成果をあげることが出来ない上に新しい職場での人間関係にも悩んでいた。相棒になった常盤恭太郎は仕事はできるが自由奔放であり、約束を反故にされてばかり。そんな中、白熊が繰り返し訪れていた梶原呉服の店主・梶原善一が殺害されている現場に出くわしてしまう。さらには、経産省お墨付きのイベント「天神着物ファッションウィーク」では、地元の呉服店の間でカルテルが行われている疑いが浮上し、東京にいる小勝負たちと共に調査を進めることになる。

以下はネタバレを含みます。

感想

シリーズ2作目の今作では、白熊が地方でのお仕事特有の悩みを抱えながら物語が進行します。法律のことは明るくないので大まかにまとめると、カルテルのような多くの企業を摘発する案件は東京の本部が、下請けイジメなどのより小規模で個人的な案件は地方が担当するみたいですね。しかし、大きな案件では人員が必要なので地方事務所の手柄にはならなくても調査に協力するという……確かにこれはなかなか精神的に辛なてしまいそうです。多くの時間と労力を割いてやった仕事なのに自分の評価にはならないというのは、作中での白熊や石山と同じように無力感に苛まれてしまいそうです。

白熊も体力的にも精神的にも追い込まれていく中で頑張って仕事をしているのにその成果は小勝負たちが全て持っていってしまったり、自身が担当していた案件の優先順位が低いから調査を中止させられてしまったりしたことで、だんだん妬みや僻みが生まれ、無力感が膨らんでいきます。

しかし、あるきっかけで白熊は大きな案件だろうが小さな案件だろうが苦しんでいる人がいて、その人たちのために不公平を是正することが自分の仕事であることに気付きます。案件に大小はあるものの、仕事内容に優劣などないことに気付き、自分の目の前にある仕事に打ち込むことが大切であると気付くのです。

白熊のこの考え方はとても素敵だなと思いました。私もついつい仕事に優劣をつけたり、自分の仕事の意味が分からなくなって無力感を感じてしまったりすることがあります。看護師として臨床で働いていた頃と違って自分の仕事が与える影響が目に見えて見えづらい状況ではあるのですが、彼女のような心持で日々の仕事に取り組んでいきたいなと思いました。

剣持麗子シリーズもそうですが、新川先生の作品は働く人に元気をくれますね!

今作では小勝負のパーソナルな部分もピックアップされていて驚きました。普段自分のプライベートを離さない小勝負ですが、女手ひとつで自分を育てた母を大切に想いながら、エリートである父を憎んでいることが明かされましたね。そして、貧乏くじを引かされがちな白熊を気にかけているには母に似ているからということも明かされました。

基本的には白熊の一人称で物語が進行するため、クールで口数の少ない小勝負はなかなか感情が見えにくいキャラクターではありますが、今後もシリーズが続くのであれば是非彼のことをもっと掘り下げてほしいなと思いました!

今作初登場の王子は目的のためなら手段を選ばない人間で白熊も手駒にされかけていたみたいですが、地元の利益を考えて行動する姿や人好きのする柔らかい人物像によって憎めないキャラクターになっていましたね。口がうまく人脈を築き上げることで情報収集し目的のためには法律を破ることも厭わない王子は、口下手で公取委としての仕事を法律内できっちりと行う小勝負とは全く正反対の人物でした。

それにしても、王子に舐められ、恋愛経験値が低いせいで小勝負の忠告がなければ確実に王子に落とされていた白熊が心配になってしまいます……

ともかく、地方での勤務を経て一回り成長し東京に戻ってきた白熊の今後の活躍が楽しみですね!

まとめ

いかがでしたか?今回は新川帆立先生の「競争の番人 内偵の王子」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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1作目 「競争の番人」

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