【「ロスト・シンボル」ダン・ブラウン先生(ネタバレ注意)】あらすじ・感想・考察をまとめてみた!ラングドンシリーズ2作目!

ミステリー(海外)

こんにちは、きなこぬこです。

今回はダン・ブラウン先生の「ロスト・シンボル」を読んだ感想・考察についてまとめていきます。

今作は映画化はされていないものの、映画版のトム・ハンクスさんと交代してロバート・ラングドン役:アシュリー・ズーカーマンさんで配信されています!

引用元:【予告編】『ロスト・シンボル』<1/28(金)よりU-NEXTにて見放題で独占配信>「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン原作の人気ミステリーシリーズ最新作!

あらすじ

 ラングドンは有名な秘密結社フリーメイソンの最高位にいる恩師のピーター・ソロモンに代理で講演を依頼され、ワシントンDCを訪れる。しかし、急いで向かった講演会の会場、連邦議会議事堂の〈ロタンダ〉は無人であった。代わりにあったのは刺青が彫られたピーターの切断された右手首だった。その事件現場へ異常な程に早くCIAの保安局長であるサトウが登場し、事件に巻き込まれていく。果たして無事にピーターを救出し、謎を解くことができるのか。

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以下はネタバレを含みます。

感想

「ダヴィンチ・コード」で有名なラングドンシリーズ3作目の舞台は、アメリカの首都ワシントンDCで世界的に有名な秘密結社フリーメイソンが隠し持った謎に迫ります。

このシリーズでは事件の臨場感を味わいながらも象徴的な物事をつなぎ合わせて謎解きをしていくので、最後までラングドンと一緒に謎解きをしているみたいな感覚が味わえてドキドキしますよね!

毎回読了後には聖地巡礼したくなってしまいます笑

なんやかんやあって事件に巻き込まれたラングドン教授が組織と敵に追われながら、象徴学の知識をフル活用して謎を解いて事件を解決していく……というお決まりの展開ではありますが、安定のおもしろさでした!

フリーメイソンという秘密結社は、多くの人がその名を知りながらもその内情が分からない不思議な団体ですよね。数えきれないくらいの陰謀論や都市伝説が世に蔓延っていることも、そ人々の関心をそれだけ集め続けているという事実を証明しています。隠されたものほど気になりますよね笑

そんなフリーメイソンの秘密を解いていく今作ですが、科学と信仰の統合と古代の知識への回帰、そして人が信じる神という存在は自身の中にあると説いているという結論は、とても納得させられました!

また、巻末の茂木健一郎先生の解説による「知」の力の話も考えさせられ、面白かったです。このシリーズは毎回知識の殴り合い(笑)のような展開ですし、このシリーズを好んで読んでいる方は、私と同じくその膨大な知識量に溺れることを楽しんで読んでいるじゃないでしょうか。シリーズ内で奮闘するラングドンは勇気とひらめき、そして自身の知識を使って謎を解き進めていくわけですが、私たちの日常の中にも私たちが気づいていないだけでたくさんの謎や神秘が隠れているかもしれませんね!それに気づくための視点と手段を与えてくれるものこそが、知識なのだと思います。

毎回、もっとたくさん勉強して知識を得たいなと思わせてくれる作品です!

考察

このシリーズの謎解きという性質から、考察として内容に関して言及することはしません。(無知がバレてしまいます笑)

なので、今回はマラークの最期について考えてみたいと思います。結論から言うと、彼の魂は救済されず地獄に落ちてしまったのではないかと考えています。

私自身はなんちゃって仏教徒なので死後の世界に対してはあまり明確なイメージを持っていないのですが、今回は一般的な天国と地獄があるという前提で話を進めていきます。

マラークが重視したのは”精神”ではなく”肉体”

物語の最後で、キャサリンは”神が人を神の似姿としたのは肉体ではなく精神”と語っています。この物語では全体を通して人間の精神性の偉大さについて語られており、”神は自らに内在する”と結論づけていることからも肉体と精神は別物であり、人に求められているのは精神を鍛えることであるとしています。神聖な存在であるのは精神であり、肉体ではないのです。

しかし、マラークは自らの肉体を最高のものとするために象徴を体に刻み肉体を神格化しようとしていました。この姿勢がそもそも物語内で示されている教えとは違っています。

また、謎をすべて解いたのはラングドンであり、マラークは一切謎解きしていません。そのことからも彼の精神は神格化するほどの練度に至っていないのではないでしょうか。

旅立つときの描写

「奈落の底に落ちていく」「闇にまるごと呑みこまれていく」という表現に加え、「自分はいま、かつて果てたすべての暗い魂と対峙している」と書かれています。罪を犯した者が行き着く先は地獄でしょう?こんな暗い描写で描かれる天国はないかと思います笑

そもそも作中で自身の目的のために何人も殺していますし、彼がどれほど篤い信仰心を持っていたとしても、現代社会の倫理観を持つ読者としては、彼が天国に行くことは納得できないでしょう……笑

これではあまりに救いがないので、最期に家族の愛を感じることができていたらいいなぁとは思っています。

まとめ

いかがでしたか?今回はダン・ブラウン先生の「ロスト・シンボル」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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コメント

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