怖い絵シリーズ2作目!絵画にこめられた物語から、人間の怖さを楽しむ!収録作一覧あり!「怖い絵 泣く女篇(怖い絵2)」中野京子先生 ※ネタバレ注意

こんにちは、きなこぬこです。

今回は中野京子先生の「怖い絵 泣く女篇(怖い絵)」を読んだ感想についてまとめていきます。

今作は怖い絵シリーズ2作目ですね!

単行本では「怖い絵2」というタイトルでしたが、文庫化にあたり2作追加してタイトルを変更したようです!

表紙の絵はドラルーシュの『レディ・ジェーン・グレイの処刑』です。首を刎ねられる直前のシーンが描かれているのですが、その美しさには目を奪われます。世界史には詳しくないのでこの絵の人物の時代背景なんかを色々と調べたりしたのですが、イギリスの王位継承争いが凄まじいことが良く分かりました……

単行本「怖い絵」

文庫本「怖い絵 泣く女篇」

以下はネタバレを含みます。

感想

このシリーズは本当に全部面白いですね!今回のテーマは泣く女でしたが元々のタイトルが違っていたこともあってか、テーマに関連していない作品も多いように感じました。内容の面白さにはあんまり関係ないですけどね笑

個人的に印象に残ったのは、ミレーの『晩鐘』です。

この作品に色々と持論を展開してビビりまくる巨匠ダリが面白くて笑 ダリの作品がとても好きなのですが、この絵を見た人間のほとんどが「怖い」なんて感想を抱かないであろうこの作品に対し、彼は異常な程恐怖を感じていたというのは不思議ですよね。しかも、その理由が全てそんな見方もあったのかと驚かされるものばかり。圧倒的マイノリティな主張ではありますが、変人として有名なダリの人とは違った感性に触れられて面白かったです!

もう一つ私が印象に残った作品はブレイク『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』です。

アメリカのドラマ「ハンニバル」がすごく好きなんです!ハンニバル・レクター役マッツ・ミケルセンさんが演じているのですが、知的で優雅な雰囲気と狂気が共存していて本当にすごいんですよね……!殺人現場は毎回凄惨で、グロ耐性がない方が見るのは少ししんどいかもしれませんが、問題ない方であればとてもおすすめな作品です!恥ずかしながら小説シリーズは未読なのですが、いつか必ず読みたいと思っています。映画も制覇したいですね!

レクター博士も人を食べる殺人鬼で、いわゆるサイコパスなのですが、この作品を描いたブレイク自身も幼少期から幻視を見たりしており、狂人とされていたようです。この絵が描かれてから何百年も後に生きるハンニバル・レクターの生き方に多大な影響を与えた過程について本編では触れられており、非常に面白かったです。

収録作一覧

ここでは今作で解説されていた作品を紹介していきます。今作には全22作が収録されています。

以下は収録順になります。

作品1 『レディ・ジェーン・グレイの処刑』 ドラルーシュ
作品2 『晩鐘』ミレー
作品3 『カルロスⅡ世』 カレーニョ・デ・ミランダ
作品4 『ラス・メニーナス』 ベラスケス
作品5 『相対性』 エッシャー
作品6 『レカミエ夫人の肖像』 ジャラール
作品7 『ベツレヘムの嬰児虐殺』 ブリューゲル
作品8 『キリストの洗礼』 ヴェロッキオ
作品9 『サロメ』 ビアズリー
作品10 『ホロフェルネスの遺体発見』 ボッティチェリ
作品11 『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』 ブレイク
作品12 『ガブリエル・デストレとその妹』 フォンテーヌブロー派の逸名画家
作品13 『パリスの審判』 ルーベンス
作品14 『オデュッセウスとセイレーン』 ドレイパー
作品15 『聖ゲオルギウスと竜』 カルパッチョ
作品16 『テュルプ博士の解剖学実習』 レンブラント
作品17 『精神病院にて』 ホガース
作品18 『アルノルフィニ夫妻の肖像』 ファン・エイク
作品19 『シャロットの乙女』 ハント
作品20 『死の島』 ベックリン
作品21 『エマオの晩餐』 メーヘレン
作品22 『泣く女』 ピカソ

……あなたが知っている作品はありましたか?

まとめ

いかがでしたか?今回は中野京子先生の「怖い絵 泣く女篇(怖い絵)」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

単行本「怖い絵」

文庫本「怖い絵 泣く女篇」

怖い絵シリーズの他の作品はこちら!

4作目 「新 怖い絵」

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