【「子狐たちの災園」三津田信三先生(ネタバレ注意)】狐面の女が徘徊する館で、ひとりずつ子どもが姿を消していく?!あらすじ・感想をまとめてみた!

ファンタジー

こんにちは、きなこぬこです。今回は三津田信三先生の「子狐たちの災園」を読んだ感想についてまとめていきます。

あらすじ

6歳の奈津江には近所に祀られているお狐様に念じることで探し物を見つけることのできる不思議な力があった。立て続けに両親を失くしたことをきっかけに、自分と同じく訳アリの子どもたちが集まる『祭園』に住むことになり、そこで自身の出生の秘密を明かされる。祭園には『廻り家』と言われる怪しい雰囲気の離れがあり、新参者の子どもはそこで肝試しをする決まりになっていた。奈津江が何者かに追いかけられながら肝試しをした翌日、子どものひとりが忽然と姿を消してしまう。

以下はネタバレを含みます。

感想

ホラー要素はベースのみで、基本的にはミステリーな作品でした!白狐や黒狐に関する話はファンタジーであり、全体的にはホラーっぽい雰囲気はありますが、真相にはほとんどホラー要素が絡みません。そのため、ホラーが苦手な人でも楽しめる作品だと思います!

主人公の奈津江が異常な程大人びていてびっくりしてしまいましたが、実際に6歳の精神年齢では難しい推理をさせて物語を展開させるのは確かに難しかったのかもしれませんね……聡明であることは明記されているものの、あまりにも歳不相応な聡明さに少し戸惑いました笑 とはいえ、異常なほど賢いため、個人的にホラーの本を読んでいてよく思ってしまう「何でそんな危ない行動をこのタイミングでするねん!」という言動が一切なかったという点ではストレスフリーでした!

基本的には奈津江の出生の秘密の詳細を巡って展開していきますが、生き別れた姉弟の行方も分かってスッキリ終りますね!笑 読んでいる途中で奈津江が生き別れた片割れを”妹”と呼んでいたことが気になって何度か戻って確認したものの性別に関する記載がなかったことは確認していたので、三紀弥が弟である可能性が高いとは思っていましたが、深咲が実母だったのは予想外でした!

まとめ

いかがでしたか?今回は三津田信三先生の「子狐たちの災園」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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