こんにちは、きなこぬこです。
今回は田中康弘先生の「山怪 山人が語る不思議な話」を読んだ感想についてまとめていきます。
山の怖い話を集めた短編集で、山怪としてシリーズ化されています。
全然知らなかったのですが、この作品に収録されている話を題材にした漫画も出ているみたいですね!
あらすじ
山で仕事をしている漁師や山里に暮らす人々に、筆者自身が全国各地で聞いて周って集めた、不思議な体験談をまとめた一冊。時代の移り変わりと共に消えそうになっている「小話にもなり得ない小さな逸話」が、語り部の息遣いそのままに記されている。
以下はネタバレを含みます。
感想
タイトルにも書きましたが、この本に収録されている小話のほとんどは、オチがないからこそリアルなんですよね!
しかも、話をしてくれた人たちがそのまま読者に語り聞かせてくれているかのような書き方がされているので、話の視点が全て一人称であり、引き込まれてしまいます。ひとつひとつの話も非常に短いので、本当に世間話をして、当事者たちから直接話を聞いているような気分になれます。
全国各地の話が載っていることで、狐火や火の玉のように、同じ現象であっても地域によって呼び方が違ったり、原因が違ったりと地域差があることが分かるのもこの本のおもしろいろころですね!
巻頭には日本地図があって話の舞台が書かれているので、地名だけで分かりにくくても地図をみることで場所を把握することもできます。
個人的に怖さは物足りない感じがしてしまいましたが、作り物のホラーにはない怖さがじわじわきて面白かったです!
まとめ
いかがでしたか?
今回は田中康弘先生の「山怪 山人が語る不思議な話」についてまとめさせていただきました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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