【「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」ブレイディみかこ先生(ネタバレ注意)】あらすじ・感想をまとめてみた!シリーズ2作目!

エッセイ

こんにちは、きなこぬこです。

今回はブレイディみかこ先生の「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」を読んだ感想についてまとめていきます。

今作はシリーズ2作目ですね!

前作「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の記事はこちら!

あらすじ

イングランドに住む作者の息子は、地域でもトップクラスの名門私立小学校に通っていた。しかし、息子自身が地元の元底辺中学へと進む。そんな中、社会ではEU離脱派と残留派で国民が分断され、毎日のように論争が繰り広げられる。前作に引き続き様々な多様性の問題にぶつかるたびに作者に相談する息子だが、彼は何かを教えるまでもなく自分なりの答えを見つけていく。多感な時期の息子が感じた世界を、作者の優しい文章で伝えてくれる。

以下はネタバレを含みます。

感想

前作と同様に、日常生活の中で様々な問題に気付き、それらを考えていく様子が描かれていますが、前回よりも息子が中心のエピソードが少なくなったように感じました。前作では息子が元底辺中学校で感じたことや経験したことが中心になっていましたが、作者自身の体験談や旦那さんの話に関して、息子を交えた家族で話す場面が多かったです。また、旦那さんの登場回数が増えましたね!笑

息子は前作と同じように母である作者に学校で起こったことを話すものの、前作程頻繁に事細かに報告していない様子です。作者が知らないうちに息子の学校の様子や人間関係、クラスの雰囲気は変化しており、何かきっかけがある時に作者が状況が変化していたことに気付きます。それに関して作者が息子に無理に話を聞こうとする様子がないことが、息子のことを意志を持った一人の人間として尊重しているように感じられてとても好ましく感じました!

そして、これから息子がどんどん成長して大人になっていくにつれて母である作者に話さないことが増えていくのだと思うと、読者として少し寂しいような思いを感じました。

このシリーズが今作で終わってしまうのは残念ですが、このように自分の中にある価値観を見つめ直す契機になってくれる作品に出会えたことを心から嬉しく思います!どんなに時代が変わっても、偏見や差別は形を変えて残っていきます。様々な価値観や考え方があることを知り受け入れることは、自分自身も社会に受け入れてもらうことに繋がるのではないかと思います。色んな立場の人の声を聴こうとする努力をし続けることができる人間になっていきたいと思いました。

まとめ

いかがでしたか?今回はブレイディみかこ先生の「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」についてまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

前作はこちら!

コメント

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